この春から娘さんは東京での寮生活をスタート。母子家庭なので、娘さんが家を出て母親である彼女は一人暮らしとなった訳だが… 3月 下旬、娘さんを東京の寮に送り、学校を見学してから、母親である彼女は岩手の自宅に戻った。 家に着いて、娘さんの部屋を再度片付けようと入ったところ…何と忘れ物が?! 実は置き手紙と母親へのお礼の贈り物だったそう。 彼女は…私にそれを見せてくれた。 その手紙の内容が… 18 年間育ててくれたことへの感謝の言葉だった。そして、長生きして欲しいという言葉で締め括られていた。 娘さん、もう岩手に戻る気がないのだろう…少なくとも私はそのように感じた。短い文章ではあったが、田舎暮らしを愛する母親への様々な思いが感じられる手紙だった。それだけに私も複雑な気持ちになった。 あの母娘は今後、恐らく一緒に暮らすことはないのだろうと…。 追記; 私自身、数年前までは別れた妻と週に半分ずつ、末の娘の世話をしていたが、中学校に通うようになってからは部活が忙しかったようで、父である私の家には滅多に帰らなくなった。学校から遠いせいもあったので。 娘が居ないと、食事を作ることにも張り合いが無くなり、日常の何気ない会話が出来なくなったことで寂しい毎日を送るようになったことを思い出した。 現在、私は東京に帰って一人暮らしをしているのだが、末の娘が大学に進んだのちに、また会えるようになることだけを糧として、日々の仕事に励んでいるところだ。