「 お嬢様 」と云えば、教養があって、習い事が多く、花嫁修業もしっかりして、何よりも躾が行き届き、所作も品があるようなイメージなのだが…。 昭和生まれで田舎育ちの人の お嬢様 像は、多少…いやいやだいぶ違うようだ。つーか、真逆! 私事で恐縮だが、私がある女性と結婚することになってしまった時のこと…相手の母親が「うちの娘には小さな頃から家事などは一切させたことがない」と自慢げに言っていた。自慢げに…というのが凄いと思う。嫌な予感はしていた。要するに我が子は「 お嬢様 」育ちだと言いたかったようなのだ。 その言葉を聞いて、私は唖然としたのだが、今更確認出来る状況ではなく…実際に結婚してみると…本当だった (/_;) カネは人一倍遣うが料理は出来ない、掃除はしない、洗濯はシワシワのまま干す…などなど、枚挙にいとまがないほど何もしない女性だった。 それでも私の忍耐が尽きるまでの数年間、主婦として 3食昼寝付 きで過ごし、買ったお惣菜中心の食生活などなど何ら努力も改善もしないままなので、生活に様々な支障をきたし、さすがに私が耐えられなくなり離婚と相成った。 田舎者の言う「 お嬢様 」がどういったものなのかを思い知らされた。 本来のお嬢様は世間知らずかも知れないが、あのような教養もなく、ガサツで、家事もロクに出来ないのとは真逆の人のことを言うのだが… それ以来、田舎の人の常識が怖くなった。 思わず愚痴ってしまったが、全ては己の不徳の致すところ。分かってはいるのだが…。私の黒歴史として残ってしまった。
昭和・平成・令和…と、時代が移り行くに連れて変化する悲喜交交の人間模様と心模様のエッセイ。