ISW及び、The War Zone(twz.com)の情報を分析し、ウクライナにおけるロシアの占領地の変化を時系列で並べてみます。
🇺🇦 ロシア占領領土の変化・時系列まとめ(2022年〜2026年)
【2022年:侵攻開始とウクライナの大反攻】
2022年初頭: ロシア軍が侵攻を開始し、迅速な進軍により最大でウクライナ領土の約27%を占領しました。
2022年9月: ウクライナ軍がハルキウ州で大成功となる反攻作戦を行い、クピャンスクなどの都市を解放しました。
2022年11月: ウクライナ軍がドニプロ川西岸の南部地域およびヘルソン市を奪還しました。
2022年末: 西側同盟国の支援を受けたウクライナの大規模な反撃により、ロシアの占領地域は約18%まで減少しました。
【2023年〜2024年前半:消耗戦と膠着状態】
2023年〜2024年初頭: 戦線は膠着状態に陥り、ロシア軍の進軍は「カタツムリのような遅さ」になりました。例えば、数週間で終わるはずだったポクロウシクへの攻撃は数年がかりの作戦となりました。
2023年10月〜2024年6月: ウクライナ軍は、ロシア占領下のヘルソン州においてドニプロ川を渡り、クリンキに橋頭堡を築いて激しい戦闘を繰り広げました。
【2024年後半:ロシア本土への逆侵攻と東部での激戦】
2024年8月: ウクライナ軍が国境沿いに「緩衝地帯」を設ける目的で、ロシア本土のクルスク州へ奇襲侵攻を行いました。最大時でロシア領内の約1,376平方キロメートルを制圧しました。
2024年9月〜11月: クルスク侵攻の裏で、ロシア軍は東部ドネツク州での攻勢を強めました。3年近くウクライナが防衛の要としていたウフレダル(ヴフレダール)を包囲して制圧に向かい、8月からの数カ月で新たに1,146平方キロメートル以上のウクライナ領土を占領しました。
2024年11月: ロシア軍が約6万人の兵力で反撃を行い、ウクライナがクルスク州で確保していたロシア領土の40%以上を奪い返しました(ウクライナの支配地域は約800平方キロメートルに縮小)。
【2025年:国境地帯での攻防】
2025年4月: ロシア軍がスームィ州およびハルキウ州の国境地帯で新たな春の攻勢を開始しましたが、資源不足により大きな領土獲得には至りませんでした。
2025年8月: ロシア軍が東部のドブロピッリャ方面で奇襲攻撃を開始し、ウクライナの防衛線を約10km突破する「過去1年以上で最大の進軍」を記録しましたが、ウクライナの精鋭部隊により前線は安定化されました。
【2026年(第1四半期):ロシア進軍の劇的な鈍化と逆転】
2026年1月: ロシア軍の進軍ペースは急激に落ち込み、約319平方キロメートルを獲得するに留まりました。
2026年2月: ロシア軍の獲得面積は123平方キロメートルに減少しました。同時に、ウクライナ軍が反撃でロシア軍を上回る面積の領土を奪還し、形勢が逆転し始めました。
2026年3月: ロシアの進軍はほぼ停止し、獲得領土はわずか23平方キロメートルに激減しました。他の地域では逆に領土を失う結果となりました。
2026年初頭の総括: 2026年の最初の3ヶ月間でロシアが獲得した領土の合計は、カリフォルニア州フレズノ市程度の面積に過ぎず、専門家はロシア軍の「戦略的敗北」が近づいていると分析しています。

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