不動産バブル崩壊から連鎖する悲劇。中国地方政府の財政難とデフレ不況の構造
中国の中央政府が発表する統計の信憑性が疑問視される中、専門家の推計や地方政府の財政実態を分析すると、深刻な雇用不安とデフレ不況、そして外部要因による「スタグフレーション」の様相が確認できます。
地方政府の財政難とデフレの連鎖
不動産バブル崩壊により、地方政府の主要財源であった土地利用権の売却収入が激減しています。
「融資平台(LGFV)」を通じた巨額の隠れ債務の処理に追われ、地方政府は新規の公共投資や経済対策を縮小せざるを得ない状況に陥っています。
財政出動の余力が失われたことで民間企業への発注も細り、需要不足による構造的なデフレ不況を招いています。
実態を反映しない若年層の高失業率
当局は全体の失業率を5%前後と発表し続けていますが、算出方法の変更などがあり、専門家からは実態を反映していないと指摘されています。
デフレ圧迫を受けた企業が新規採用を凍結しているため、北京大学の張丹丹副教授の研究チームの試算によれば、就職を諦めて実家などに依存する非労働力人口を含めた実質的な若年失業率は最大46.5%に達すると指摘されています。
輸入インフレとスタグフレーション(雪上加霜)
国内需要の冷え込みによるデフレが進行する一方で、中東情勢の悪化に伴う原油高や人民元安が直撃しています。
エネルギーや原材料コストのみが上昇する「輸入インフレ」が発生し、消費者の購買力が低下する中でメーカーなどの利益幅がさらに削り取られています。
需要減退と雇用悪化のさなかに外部要因による物価高が重なることで、専門家が「雪上加霜(泣きっ面に蜂)」と表現するスタグフレーションへと構造的に移行しています。
この動画では、公式統計から除外されがちな層を含めた中国の実際の若年失業リスクについて、専門家の試算をもとに詳しく解説されています。

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