2026年米国中間選挙における上下両院の議席数について、PolymarketとKalshiの両市場では、具体的な獲得議席数を直接予想する単独の市場(例:「民主党が下院で〇〇議席獲得する」といったもの)は、現時点では確認できません。
しかし、両市場とも「どの党が多数派(過半数)を握るか」や、「特定の議席数を両院で同時に満たすか(コンボ市場)」という形で予想が行われています。それらのデータから、市場がどのような議席の動きを想定しているかが見えてきます。
各市場における直近(2026年9月後半時点)の予想状況は以下の通りです。
1. どちらの党が多数派になるかの予想
現在、両市場とも「下院は民主党、上院は接戦(やや民主党優位、または拮抗)」という傾向を示しています。過半数を獲得するには、下院で218議席、上院で51議席(副大統領の党派によっては50議席)が必要です。
- 下院の支配権(過半数獲得)
- Polymarket: 民主党勝利が約88%〜90%と圧倒的に優勢と見られています。
- Kalshi: 同様に民主党勝利が約85%〜92%と高く予想されています。
- 上院の支配権(過半数獲得)
- Polymarket: 9月23日時点のデータでは、民主党が66%、共和党が35%と民主党優位に傾いています(以前は共和党が優勢でした)。
- Kalshi: 9月末時点で民主党61%、共和党39%と、こちらも民主党優位な数字が出ていますが、夏頃には共和党が53%でリードしていた時期もあり、非常に流動的で接戦と見なされています。
2. 両院の議席数に関する「コンボ予想(Kalshi)」
Kalshiでは、特定のシナリオ(両院での議席数の条件)が同時に満たされるかを問う「コンボ市場」が存在し、これが具体的な議席数の目安となっています。
- Blue trickle(青いしずく)シナリオ:「民主党が下院で215議席以上、かつ上院で48議席以上を維持するか」(過半数には届かないか、ギリギリのラインを想定)
- Blue wave(青い波)シナリオ:「民主党が下院で218議席以上、かつ上院で49議席以上を維持するか」(下院は過半数奪還、上院は接戦を想定)
- Democratic mega tsunami(民主党の巨大津波)シナリオ:「民主党が下院で240議席以上、かつ上院で54議席以上を獲得するか」(民主党の大勝シナリオ)
これらの市場の存在は、市場参加者が議席数の着地点を「下院は215〜240付近、上院は48〜54付近」の幅の中でどう動くかに注目していることを示唆しています。
予想の背景にある議席の状況
これらの予想確率の背景には、2026年選挙特有の「防衛しなければならない議席数」の違いがあります。
現在、上院は共和党53議席、民主党47議席です。今回改選される35議席のうち、共和党は22議席を守らなければならず、民主党は13議席の防衛で済みます。この構造上、共和党の方がリスクに晒される議席が多く、それが直近のPolymarketやKalshiにおける「上院での民主党優位へのシフト」の要因として分析されています。市場分析では、民主党が過半数(51議席)に達するには「純増4議席」が必要だと指摘されています。
要約すると、両市場とも特定の議席数をピンポイントで予想しているわけではありませんが、「下院は民主党が過半数(218議席以上)を奪還する可能性が極めて高い」「上院は民主党が過半数(51議席)に届くかどうか、非常に激しい競り合いになっている」というのが、現在の予想市場の総意と言えます。
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